マネジメントというと、「人の管理」だと思っている人がいます。
マネジメントを人の管理だと思ってしまうと、その人のいろいろなことを理解しないといけないということや、人の好き嫌いのような要素が入ってきてしまい、とても複雑で難しいものになってしまいます。
マネジメントを人の管理だと思ってしまうことで、マネジメントが苦手、うまくできないと思う人がたくさんいるわけです。
ここでお伝えしたいのは、マネジメントは人の管理でなく「仕事の管理」であり、その仕事も仕組みになっていると大変簡単に管理ができるようになるということです。
つまり、マネジメントも仕組みによってうまくできるということです。
マネジメントは仕事の管理
マネジメントは人の管理ではなく仕事の管理です。
その仕事が仕組みになっていることによって、管理も相当やりやすくなります。
たとえば、Aという仕事を任されている人は、Aという仕事ができていればよいわけで、このAという仕事自体が明確に定義をされていて、こうやればAはできるという形で仕事がステップ毎にワークフローに分かれていたり、どのくらいの時間で、どのくらいの量、質の仕事ができていればよいのかなどが決まっている=仕組みがあると、マネジメントをする人もこの仕組みの中で、任された人ができているのかどうかを確認することが仕事になるわけです。
仕組みがないとマネジメントは属人的になる
仕組みがないと、マネジメントが一気に属人的になってしまいます。
そもそも、仕事がなかなかできない部下がいたとして、この部下が仕事ができるようになるために上司が一生懸命仕事を教えることになります。
上司も「自分でやったほうが早いのにな」とか、「何でこんな仕事もできないんだ」と内心イライラしながら何とか教えるわけです。
しかし、上司の期待通りのスピードで仕事ができるようになる部下なんて、なかなかいないのが実際です。
上司も忙しかったりしてしっかりと教えることもできないこともあるわけです。
そもそも会社として仕事の仕組みがないので、このようにとても属人的な状態になってしまって、上司の力、部下の力が良いか悪いかで、うまくいく/いかないのような形になってしまうわけです。
仕事がきちんと定義されていて、どうやればその仕事ができるようになるのかというステップになっていたり、必要に応じて、社内で仕事に対しての研修などの機会まで含めて、仕事ができるようになる具体的な仕組みがあるべきです。
仕組みがないと属人的になってしまって、上司、部下、会社、すべての人にとってとても非効率だったり、各自の役割を実行しにくいことになってしまうのです。
>誰でもできる状態になる仕組みづくりの手順、ポイント も合わせてお読みください。
マネジメントはまず仕事の管理で次に成長支援がある
マネジメントは人の管理でなく仕事の管理が基本になります。
仕事の管理ができるというのは、仕事がしっかりと定義されていたり、どのくらいの時間で、どのくらいの量、質の結果が出せていればよいかが決まっているという意味で、会社の前提の発想として、人に仕事を紐づける発想でなく、仕事に人を紐づける仕組みの発想になっているという意味でも正しいわけです。
仕組みがあることで仕事の管理がとてもしやすくなっていくわけですが、その次に、部下の成長支援をするということがあります。
部下の成長支援も、仕組みの有無によって成長の支援のしやすさが劇的に変わってきます。
ゴールは部下が仕事ができるようになることです。
そのため、会社内の仕事がどうやったらうまくできるようになるのか?
これが会社がつくる仕組みになるわけです。
>マネジメントがうまい人は任せることがうまい も合わせてお読みください。