社員を矯正し、強制すると、その瞬間だけは言うことを聞いてくれるかもしれませんが、
経営者や上司などが言わなくなったり、コミットしなくなってしまうとやらなくなってしまうような、その場しのぎの対処療法的な形になっている会社は多いです。
経営者は、社内で何かできていないことに気が付くと、当たり前にそれをできるようにしようと思うわけです。
1つできるようになると、他のできていないことをできるようにしようと、他のできていないことに意識をずらしていくと、前にできていたことがよくないやり方に戻ってしまったり、できなくなってしまっていることがあります。
結果として、全然前進しない状態にハマってしまっている経営者がたくさんいます。
なぜ対処療法で終わってしまっているのか
なぜ経営者が目や手を離すと決まった通りできなくなってしまうのかというと、大きく2つの理由があります。
1つ目は、口頭で注意などをして、その場にいる人はその時は理解をしているものの、時間が経つと注意されたことを忘れてしまっている、できなくなってしまっているということがあります。
これは、仕事の仕方、ルールが見える化=言語化されていないこと、合わせて、社員がしっかりと決めた通りの仕事の仕方ができているかをトレーニング、チェックする仕組みがないことが原因です。
会社内のあらゆることを見える化=言語化することと、トレーニング、チェックする仕組みが欠かせません。
2つ目は、そもそも社員がなぜそのようにするべきなのか、どのように考えるべきなのかということを理解していないことがあります。
本当に強い会社は、社員が自ら経営理念を実現し、コアコンピタンスを強くするための能動的な行動を自然発生的に生み出すような仕組み、制度があるのです。
経営者としては、経営理念、コアコンピタンスを明確にすることが欠かせません。
経営理念、コアコンピタンス、仕組み、制度の関係については、「経営理念、強み、行動を強化する仕組みだけ作れば会社はうまくいく」も合わせてお読みください。
経営理念を実現するために会社はあり、社員は存在をしています。
経営理念は、対外的にこういうことを目指している会社ですという意味と、経営理念を実現するために社内において大切にしている行動や考え方となる社内の規範に分けることができます。
社内の規範は行動の指針などになるようなものです。
仕事におけるテクニカルな意味で見える化=言語化して、トレーニング、チェックの仕組みをつくることと、経営理念や行動指針をつくっていきそれらを社内で周知徹底させていくことをしていかないと理想通りの仕事ができる状態にはならず対処療法的な形になってしまって、経営者が目や手を離すと決まった通りできなくなるを繰り返す結果になってしまいます。
弊社はリソースがない中小企業の経営者、個人事業主がどのように考えて、何をしていけば最大遠くに行けるのか=お金、時間、余裕持ち=とても強い会社、個人事業主の状況になることができるのか知っております。
経営理念をベースにしてどのように具体的に仕組みをつくるべきか、是非まずは下記のセミナーにご参加ください。